– 心臓外科 –

沖縄県で初の僧帽弁閉鎖不全症手術の試み
記事を読む

犬の心疾患( 主に僧帽弁閉鎖不全症) のお薬による治療は、悪化の進行を遅らせることはできますが、「治す」ということはできません。

進行してしまうと薬の種類が増え、投与が大変になるだけでなく最終的に肺水腫や腎不全に陥ってしまう可能性があり、多くの飼い主様がお悩みではないかと思います。

現在、犬の僧帽弁閉鎖不全症に対する手術を行う施設は全国的に増加しているのですが、沖縄の場合は海を越えて本土での手術の選択肢しかなかったため、我々としては沖縄県内での手術を目指していました。

今回、大阪府の近畿動物医療研修センターの心臓外科チームの皆様に沖縄に来て頂き協力を得て、沖縄県内での僧帽弁閉鎖不完全症の手術が成功することができました。

手術を行う際、心掛けている事は何ですか?

僕が心がけているのは手術を行わなくても大丈夫な子の場合は、手術は行いません。

やはり1 割は十分な結果にならないというのは、とんでもないことなので、手術しないでも薬だけで2年、3 年と生きられそうな子は、僕は手術をしなくてもいいと思っています。
だけど、もう手術しないといけない子は一般的に考えて寿命が1 年切っている子に関しては積極的にお話をしています。

手術に臨むにあたって、コンディションを毎回整えています。
また、ひとつひとつの症例に「このへんがどうなっている?」「どうやるか?」など必ずミーティングを行い術前計画を作成し向き合っています。

手術だと、予期せぬことって全然起きうるので、そうなったときに慌てて対処ができないと話にならないので、予期せぬことは起こるものだと思い、手術にはチーム全員がそれぞれに臨んでもらい、ちゃんとコミュニケーションを取ることですね。

今回手術をうけたレモンちゃんは一週間ほどの入院の後に退院、現在も経過は順調です。

複数使用していた内服薬も今は一種類、今後は全て止めることが出来そうです。

今回手術を受けた飼い主様の声

Q.手術に踏み切った『キッカケ』は何ですか?

僧帽弁形成術を行おうと思ったキッカケは、以前飼っていた犬が肺水腫により亡くなった事でした。

その当時は内服治療の選択肢しかなく、人のように外科治療という選択肢はなかったのかという疑問と亡くなった先住犬への後悔の気持ちが大きかったので、今回レモンが同じ状況になった時、小川先生から外科治療の対象と伺ったときは、是非にと思いました。

あとは、レモンの母犬(チェリー)が別の病気で、2 頭とも手がかかってしまうより、1 頭が治療をして改善するのであれば、母犬(チェリー)の治療に専念できる事に期待しました。

Q.術後のレモンちゃんの様子は?

今のところ、大きく変わった事といえば、術前のレモンは夜間に咳をすることが多く、亡くなった先住犬のようにならないか心配でしたが、術後は咳がなくなりホッとしています。

今後はドッグランなどで、遊ばせたいです。

Q.術後の飼い主様の心境は?

レモンが元気であればチェリーの治療や介護に専念できるので少しホッとしています。

ご関心のある方や相談したい方は
お気軽に北谷医療センターまでお問い合わせください!

北谷医療センター
TEL 098-923-1935(9:00~20:00)

© 2018 Animal Hospital 22 Inc.